OUR PHILOSOPHY
私たちが宅配水事業にかける想い

群馬県を代表する名水「箱島湧水」。その湧出量は1日約3万トンを誇ります。
大切なことは、支え合うことです
大量生産品の普及につれ、本来価値あるものが姿を消しつつあります。天然水は殺菌剤入りの水道水に取って代わられ、子供たちは生まれた時から人工の水しか知りません。
天然水の宝庫である日本には、手付かずの水源が数多く残されています。この天然の恵みは、私たちが望めば、もっと廉価に活用できるのです。
私たちは水の宅配事業を通して、天然資源の価値をより多くの方と分かち合い、未来に遺していきたいと考えています。

箱島湧水の周辺は蛍の保護地となっており、名水を求めて多くの人が訪れます。
エアの成り立ちについて
私たちの水工場がスタートを切ったのは、「地球温暖化」や「水の世紀」という言葉が囁かれ始めた20世紀末の1996年の9月です。その7年ほど前に友人と立ち上げた宅配水事業が、東京で一定の成功を収めつつある中で、私たちは「地方で成り立つ宅配水事業」の必要性を掲げ、独立独歩の道を歩み始めました。
友人と目指した宅配水は、常温充填の天然水でした。天然の水を出来得るかぎり成分変化のないまま瓶詰めする。それは、日本が豊かになるにつれて口にするようになった、フランスのナチュラルミネラルウォーターに触発された製法でした。おいしい水の専門家で元東京都水道局玉川浄水管理事務所長、小島貞夫先生の指導を受け、大型容器に詰めて販売を開始したのです。
独立後、私たちは洗浄充填機やボトルの国産化にもいち早く取り組みました。アメリカ製の洗浄充填機の洗浄力の拙さやボトルとキャップの嵌合は精密さに欠けていたため、その改良に力を注ぎました。
「地方で成り立つ宅配水事業」は、豊富な天然水が至る所から湧き出ている日本では、いずれかけがえのない地場産業になるという確信がありました。それは、日本の公共水道の崩壊が当時から現実味を帯びて語られていたからに他なりません。

1985年、環境庁は、地域住民等による持続的な保全活動が行われている優良な水環境を後世に残すことを目的に名水百選を選定しました。箱島湧水はその名水百選に選ばれています。
目指すは天然水道
日本の公共水道網の総延長は地球を18.5周するほどの長さに及んでいます。その水道網の更新がままならない状態になっていることは、もう何十年も前から囁かれていましたが、結局は放置されたままとなりました。
アメリカでは、大型宅配水事業よる水道事業の民営化が完了しています。重厚長大な水道管敷設や貯水ダムの建設といった社会資本の更新に膨大な予算を掛け続ける不合理が既に過去のものとされているのです。
私たちにとって今必要なことは、「内需の拡大」に改めて力を尽くすことです。それは、私たちの国が持つかけがえのない資源を最大限に活かすことでもあります。老朽化した公共水道網の代わりに、宅配水事業による天然水の地産地消を全国的に推進し、生まれたばかりの上質な水をより多くの人々が廉価に利用できるようにすること。それが、私たちが目指す「天然水道網の構築」です。
地元で成り立つ商売を目指せば、おいしい天然水を廉価にお客様に届けることができ、地方の活性化にも繋がります。天然水を当たり前のように口にしていた文化を取り戻し、未来に遺す。それが創業以来変わらない私たちの想いです。
有限会社エア 代表取締役 増田窓男